市場構造指標ガイド
ビットコイン・ドミナンス(BTC.D)の読み方
BTCドミナンスは暗号資産の総時価総額に占めるビットコインの比率です。
まず結論から
BTCドミナンスとは?下落相場でも上がる理由は?
BTCドミナンスは、ビットコイン時価総額÷測定対象の暗号資産総時価総額×100です。相対的なシェアなので、他の市場がより速く下落すればBTCの価値が下がっていても上昇します。単独ではドル資金流入やアルトシーズンを示しません。
具体的な計算例 ↓
相対的なシェアであり、資金流入額ではない
- 01
BTCの時価総額
- 02
÷ 集計対象の暗号資産時価総額
- 03
× 100 = BTCドミナンス(%)
他の資産がより速く下落すれば、BTC下落中もドミナンスは上昇します。集計対象やステーブルコインの扱いで分母が変わります。
オリジナル解説図|ライブデータ・相場予測ではありません要点
- アルトコインの下落がより大きければ、BTCが下落中でもドミナンスは上がります。
- ステーブルコイン、新規トークン、供給量推計の変更で分母は変化します。
- BTC価格、総時価総額、ETH/BTCを組み合わせて実際の資金循環を特定します。
BTCドミナンスが測るもの
一般的な計算は、ビットコイン時価総額を暗号資産全体の時価総額で割り、100を掛けます。測定対象となる暗号資産全体のうちBTCが何%かという相対的な質問に答えます。資産クラスへ米ドル資金が流入・流出しているかは直接示しません。
詳しい解説・根拠を読む
時価総額は流通供給量と対象トークンに依存します。ステーブルコイン発行で分母が増えても、アルトコインへのリスク需要とは限りません。過去比較ではデータ提供元を固定します。
4つの資金ローテーション局面
BTC価格または暗号資産総時価総額と組み合わせることで、安全資産への相対逃避と市場全体の拡大を区別できます。
| 組み合わせ | 典型的な局面 | ポートフォリオ上の意味 |
|---|---|---|
| BTC上昇・ドミナンス上昇 | ビットコイン主導の拡大 | 資金は基準資産を優先し、広範なアルトは遅れやすい |
| BTC上昇・ドミナンス低下 | 広いリスクオン | アルト参加が改善。市場の広がりと流動性を確認 |
| BTC下落・ドミナンス上昇 | 相対的な質への逃避 | アルトの下落がより大きいことが多く、流動性を重視 |
| BTC下落・ドミナンス低下 | 広範なストレスまたはステーブル拡大 | 総時価総額と市場の広がりなしにアルトシーズンと判断しない |
市場の広がりと相対ペアで確認する
ETH/BTCは主要スマートコントラクト資産をBTCと直接比較します。ETH/BTC上昇、ドミナンス低下、総時価総額拡大が揃えば、単独のドミナンス低下よりリスク拡大の根拠は強くなります。
詳しい解説・根拠を読む
少数の低流通トークンや新規上場は時価総額を歪めます。出来高の広がり、等ウェイト指数、ステーブルコイン除外ドミナンスで、経済的に意味のある循環かを検証します。
- 時系列では同じデータ提供元を使う
- BTC価格と総時価総額を組み合わせる
- アルト相場判断前にETH/BTCと市場の広がりを確認
- ステーブルコイン供給が急変する時は分けて分析
投資家の使い方
下落相場でドミナンスが上がるなら、流動性と質を優先し、アルトへのリスク予算を下げる判断材料になります。総時価総額が拡大しながらドミナンスが下がるなら選択的なローテーションを支えますが、個別の流動性と基礎条件は必要です。
詳しい解説・根拠を読む
固定閾値は避けます。暗号資産の構成はサイクルごとに変わるため、過去の水準をそのまま適用できません。水準よりトレンド、変化速度、確認材料を重視します。
具体的な計算例
市場全体が損失でも、BTCのシェアは上昇する
学習用の仮定値です。現在の市場価格や予測ではありません。
当初のBTC時価総額を1.20兆ドル、暗号資産全体を2.00兆ドルとし、その後それぞれ1.14兆ドルと1.80兆ドルになったと仮定します。
| 入力 | 計算 | 分かること |
|---|---|---|
| 当初ドミナンス | $1.20T ÷ $2.00T × 100 = 60% | BTCの開始時シェアは60%。 |
| その後 | $1.14T ÷ $1.80T × 100 = 63.33% | シェアは3.33ポイント上昇。 |
| 絶対変化 | BTC −5%; BTC以外 $0.80T → $0.66T (−17.5%) | シェア増は相対的な下落耐性であり、利益ではありません。 |
この例のドミナンス上昇は相対的に防御的な循環です。BTCへの新規入金や、BTC保有のプラス収益を証明しません。資金配分を解釈する前に総時価総額と同一提供元の系列を確認します。
時価総額の変化は現金流入額ではありません。供給量推計、ステーブルコイン、新規上場、対象銘柄の変更も分母を動かします。
ライブ検証
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定義を読んだ後は、同じ指標を現在値・履歴・関連データと照合してください。
FAQ
よくある質問
ドミナンス低下はアルトコインに強気ですか?+
条件付きです。総時価総額が増え、ETH/BTCが上昇し、参加銘柄が広がる場合に強い根拠になります。市場ストレスやステーブル供給増でも低下することがあります。
BTC下落中にドミナンスが上がるのはなぜですか?+
相対指標だからです。BTCが他の暗号資産より小幅な下落なら、絶対損失があっても市場シェアは上昇します。
良いドミナンス水準はいくつですか?+
普遍的な閾値はありません。対象トークンとステーブル供給、市場構造が変わるため、一つの数値よりトレンドと確認を見ます。
METHODOLOGY
一次情報と方法論
方法論:計算式・出典・編集管理 →本ガイドは教育目的の市場構造リサーチです。個別の投資助言、収益予測、金融商品の売買推奨ではありません。

